福司と二世古

道東釧路に酒造会社があったことは、この酒を買うまで全く知らなかった。
札幌で酒の量販店に入り偶然見つけたのが、この福司の特別純米酒。
精米歩合は標準的な60%で日本酒度は+4。
元来、日本酒度の数値はあてになら無いと思っていた。
何を根拠に誰が決めたの?意味がわからんというやつ。
マイナス値が大きいと甘口、プラス度が大きいと一般的には辛口と言われているが実際は全く違う。
真水に対する比重の問題で数値化されているが、飲み口に反映されなければ数値をつける意味がない。
この福司はプラス側だが、程よく糖分の残るマイナス側的な飲み口。
ただし、べたべたとした甘みではなくサラッとしていて口当たりが良い。
雑味はきれいに取り除かれていて、嫌味なく飲みやすい。
いかにも純米酒だし、燗でも冷やでもどちらでもいけそうだ。
同じ純米だが、吟醸酒である二世古の純米吟醸酒。
こちらも飲み口は福司とよく似ている。
吟醸であるだけあって、よりサラッとしていて甘みの成分が非常に近いものと感じた。

どちらも北海道の酒蔵だが、そこは広大な北海道のこと、かなり距離は離れているし道内産の米とも記されて無いし水が同じであることもあり得無い。
それでも上手に作ると似てくるもんだなぁ。
近年多い、
吟醸酒は吟醸香をより強く、という傾向。
それはそれで良いのだが、醸造のバランスが崩れるのか甘さが残りすぎる吟醸酒も多い。
一般的な純米酒も、べたべた甘い感じが好まれないのか吟醸酒のようなサッパリを目指し、下手すると吟醸酒より吟醸っぽい純米酒も少なくない。
この2種を飲み分けるのは結構難しい。
性格特徴が結構似てるのだ。
でもまぁ、どちらも口当たりよく旨い酒。
旨ければ、結局のところ細かいことはどうでも良いのだ。
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