福来軒 in 札幌

"2017年の福来軒"
この店の由来を知らずして、通りすがりで入る勇気はなかなか無いか・・・。
まるでバラックのような建物で、何十年も営業している札幌屈指の名店・福来軒本店。
建物の老朽化から、ついに今年の10月20日をもって閉店する。
これでまた、札幌みそラーメンの名店が一つ無くなる。
火が消えると言っていいなぁ〜
支店もあるが、支店だと味が違っちゃうんだよ。

"2009年の福来軒"
バラックさ加減は変わりは無いが、赤いテントのプリントのハゲ具合に8年の違いを感じる。
テントは8年でボロになってきても、バラックはバラック!変わり無いところが凄い?
最近人気の店にも、同然のように"札幌みそラーメン"はある。
しかし、それらの味噌ラーメンは「札幌みそラーメン」では無いからだ。
最近の店のはスープに手をかけすぎなんだ。スープはそこそこでいい、手をかけるのはトッピングも含めた全体のバランスなんだよ。
札幌みそラーメンには、高級なチャーシューとかはいらない。
もやしと玉ねぎの炒め野菜があれば良い。
鶏ガラ豚骨ベースのスープに赤味噌の組み合わせ(恐らく)と、中華鍋で煽った炒め野菜がどさっと載ったラーメンは「札幌みそラーメン」の何十年も前からの伝統みたいなもの。
近年のラーメンは炭水化物と脂だけの一杯になり果てている。
福来軒を代表する昔ながらの店の味噌ラーメンは、タンメン以上に野菜が摂れるのだ。
雪のちらつく中、市営地下鉄の駅から足元に気をつけつつ一人徒歩で向かう。
6年ぶりで、今回が3度目かな?
到着すると、観光シーズンでも無いし完全昼過ぎなのに店内は満杯!
飛び交う会話が、常連さんの賑わいを表している。
地元に根付いてるなぁ~、ただ古いだけの店では無い。

味噌ラーメン
ラーメンは味噌・塩・醤油の3種類。
何を頼んでも炒め野菜がトッピング。
東京で言う所の「二郎系」ほどには載って無いまでも、たくさんの野菜のトッピングだ。
加えてチャーシュー・メンマ・薄切りのゆで卵も載っている。
これで750円!
流行りの店だと1,000円に限りなく近ずくよな。
本来この日は、南19条の山頭火で食べるつもりでいたが、行ってみたらなんとお休み!
こちら店は唐突の休みが多いから、控えを考えておかないと路頭に迷う。
でトコトコと、10分ほど歩いて向かったのが抑えにと考えていた福来軒。
地元が東京の自分は、この日福来軒へ行かなかったら次はもう無かった。
閉店の事実を知ってえ~っ!
この日は何かに導かれた気がした。
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