弟子屈ラーメン 新千歳空港店

新千歳空港は国際線ターミナル新設に伴って、国内線ターミナルも大幅な改装がなった。
空港内にシネマができたり天然温泉があったり、
空港内で1日遊べる、まるでアミューズメントパークみたい。
そんな一角に、道内の有名店を集めた「北海道ラーメン道場」というテラススペースがある。
弟子屈ラーメンはラーメン道場に入ったすぐの真正面にあるが、
各店の境が見た目曖昧で看板乱立、予備知識なしで行くとどこに何があるか良くわからないかも。
実際は腰上くらいの高さの仕切りはあるが、その上は全てが素通し。
3軒先の店でラーメン食べてる人の顔を拝める。
弟子屈は地理的には釧路の真北、霧で有名な摩周湖や屈斜路湖を抱える内陸の町。
真冬はさぞ「しばれる」んしょ?
と思うから、味は濃いめで脂も強めと予想していた。

「魚介しぼり醤油ラーメン」を注文してみたら、意外や脂少なめ。
少なめというよりも、ほとんど浮いてない?
チャーシューの脂くらいか?
いやっ、チャーシューもかなり炙ってあって、脂はほとんど落ちている!
本当に脂っ気が薄いラーメンだ。
スープをレンゲでひとすくい。
いきなり節の香りが「ズドン!」と押し寄せる。
今時「魚介」では当たり前の魚粉がトッピングされてるわけでもない。
出汁取りの段階で、強烈に「しぼり」出してる感じだ。
だから粉っぽさがなく滑らかで非常にマイルド。
麺も北海道特有の、黄色味の強い腰のある"卵"縮れ麺。
札幌市内にある「さがみ屋製麺」の麺だ。
スープの絡みはあまり良いように思えないが、魚介の出汁が効いたしっかりとしたスープなのでこれくらいが丁度良いと思う。
豚ロースと思える炙りとャーシューは、肉質がしっかりしていて脂が落とされている。
さらに片面だけバーナーで焦がしてあるようなので、ウェルダンの焼肉みたい。
個人的にはもう少し柔らかくても・・と思うところだった。
しばらく前からある、呪文のような「背脂チャッチャッ」とは真逆を行くような醤油ラーメンだった。
そうなんだよなぁ~と思うのは、背脂なんか振らなくても濃厚で美味いスープは取れるのだ。
ラーメンばかり食べてる人の健康を考えれば、あぶら控えめは正しいし塩分控えめならなお正しい。
「日本のラーメン」としての基本が弟子屈ラーメンにあるように思えた一杯だった。
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