東京味噌らーめん 鶉 in 武蔵境

年に数回、知り合いとふたりで「多摩地区ラーメン紀行」と称してラーメン屋巡りをしている。
今回は30回目で前回からは3ヶ月ぶり、比較的手薄だったJR中央線沿いを食べ尽くすべく、その第一弾として鶉にお邪魔してみた。
以前から、他のお店の「東京とんこつラーメン」ってなに?って感じで、続いて「東京味噌ラーメン」ってなに?となったのが今回。
まぁ名付けたもの勝ちなんだろうけど、なんとも馴染みがないんだよな。
「とんこつ」の方は、多摩地区の一部では馴染みらしいが、味噌ともなると皆目正体がつかめない。
武蔵境駅北口、駅前からまっすぐ伸びる商店街「すきっぷ通り」を抜けて武蔵境通りを徒歩5分で到着。
昼の部終了のちょっと前の時間だったが行列はなく、ふたり分の席が空くのを待っただけ。
エクステリアもインテリアもクラシックな雰囲気の"和モダン"で良い雰囲気。こだわりを感じる。
カウンターのみの7席のみで、厨房との仕切りが高いので目の前を塞がれ食べる事に没頭できそう。
男性・女性のふたりで仕事しているが、女性の方が店長さん?
ふたりの会話を聞いているとそんな雰囲気が・・・。

メニューはシンプル。
辛味噌系もあるが、お初なの普通の方の「特製味噌らーめん」を注文・・・券売機で食券を購入。
ラーメン作りは、まずは"極太麺"の手揉みから。
地粉の色で茶色っぽい極太麺を、両手の掌でギュギュッと揉んでいく。
「つけ麺用かよ」と当初びっくりさせた極太麺が、見る間に縮れた平打ち麺状に変化していく。
太さの割に茹で時間が短いのは、手揉み作業で麺が潰されているから。
スープ作りの詳細は見えなかったが、結果としてのラーメンを見ると札幌味噌に準ずる部分があるようだ。
中華鍋で煽った野菜に出汁スープを加える・・・どの段階で味噌が加わるかは不明。
玉ねぎの存在が見えなかった事と、ひき肉が使用されてないところが札幌味噌との違いか。

実食前の感想としては、手揉み平麺は "喜多方風"、 スープの仕立てが "札幌風"。
いいとこ取りをしてる感じ。
で、いざ実食。
レンゲでひとすくい目の印象。
「あっさり」と「味噌」だった。
味噌臭いと言ってしまうと身も蓋もないが、味噌が味噌のまま存在してるって事。
過去食してきた中で、旨いと思った味噌ラーメンは食べ進めるうちに味噌である事を忘れさせる。
鶉の味噌は、決して強い主張じゃないが最後まで味噌のままだった。
だから最後まで、せっかくの出汁の印象がなく、炒め野菜の風味も立たず、良くも悪くも味噌汁的味噌ラーメン。
もっと出汁を生かし、野菜の旨味・甘味を生かしていたら星の数はうなぎのぼり!
手揉みの極太麺(平麺)は食感たっぷりで旨味充分!こちらは星5つあげたいくらい!
縮れているからスープが良く絡み持ち上げてくれる。
良くも悪くも、この麺がスープと絡みすぎてスープの欠点を際立たせているかも。
出汁や野菜の旨みをもっと引き出したスープなら、さらにもっと旨いんだろうなぁ〜。
貶してきたようなスープだが、決して嫌いではない。
味噌ラーメンの名店と比較すると、その完成度の低さが目立ってしまうと云うだけの事。
さらなる研究できっと劇的に進化するはず。
ラーメンそのものも建物も店員さんも雰囲気があり良い感じ。
日々努力で完成度を高めて欲しいなぁ。

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