加賀鳶 極寒純米

福光屋の酒はこのブログでも一度、書いてないものでも何酒か飲んだ記憶がある。
今回のこれは、酒造りに最適な厳冬期に仕込み低温熟成させたもの。
寒造りは日本酒の基本だが、特にいくつかの酒蔵では「寒仕込み」とか名をつけ売り出している。
どこに違いが出るものなのか?
細かいことはどーせ分からないから、まずは飲んでみる。
むか〜しの純米酒は甘みが強く濃厚というシメージ。
ところが最近では、淡麗であるはずの吟醸酒がそのような純米酒の味になっている。
世界的な日本酒ブームが始まった頃から、日本酒が変になってきているのかも。
世界的な日本酒ブームといっても、多くの場合は吟醸酒が好まれているのかな?
吟醸酒=日本酒という観念で考えた場合、コクが足りないか?
と考えた人がいるのかもしれない。
その人が「もっとコクを出すために」と本末転倒な考えで、吟醸酒を甘くコクのあるものにしたか・・・?
全てではないが、多くの吟醸酒が純米酒っぽい現状を考えると「売れるものを作る」ってとこで共通してるのかも。
で、この純米酒、昔の純米酒より吟醸酒に近いかな?
吟醸酒まで淡麗でなく、適度のコクと甘みがある。
無理して作ってる最近の吟醸酒は、甘ったるいだけでその甘さがいつまでもコテコテと舌に残る。
それが雑味じゃないが嫌味になって飲み口を損ねているものが多い。
それらと比べると、あくまでもさらっと喉越してくれる「加賀鳶」の大変旨い。
吟醸酒を思わせるような華やかな香りと、しっかりとした甘み。
それでいながらクドクない。
純米酒と吟醸酒のいいとこ取りをしてる感じだ。
人によっていろいろ飲み方はあるだろうが、自分の場合は「キンキン」に冷やして飲むのが良さそう。
甘みが冷やすことによって減退し、より吟醸酒っぽくなる。
あくまでも純米酒だが、吟醸酒っぽく飲むのもこの酒ではアリかな、というところだ。
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