奥武蔵の酒

埼玉県日高市の長澤酒造の酒。
町から市制となって久しいが、日高に限らずおとなり飯能や毛呂山町から秩父にかけて、古代の半島からの渡来人が多く住んでいたと聞く。
それ故、高麗など朝鮮由来と思われる地名も多い。
そんな奥武蔵の地酒と云って良いのが「高麗王」だ。東京近隣では比較的に出回っているが、関東以外の地域では聞かない名だろう。
名前だけ聞くと焼酎を連想するかも。
で、呑んだ感想です。
先に取り上げた「神月」よりはまし。水っぽさは変わらないが、米以外の風味は薄い。雑味は少ないと云う事。
ただ、ちょっと前の「純米酒」は「濃厚とろり」と云う飲み口が定番であったが、最近のブームで変化して来たものだろうか? 吟醸酒に近いさっぱり感がある。
ただ、いただけないのはウケを良くするために吟醸酒に近づけた? せいか、純米酒の持ち味であるところの旨味が消し飛んでいる。本末転倒と云って良い。
焼酎ブームに押され、居酒屋でも肩身の狭い清酒だが、個性に乏しいこのような酒を造り続ければ、いずれ衰退につながると思えてならない。
今日は、あともう一本書くどぉ?
長澤酒造株式会社 埼玉県日高市北平沢335
原材料: 米(品種不明)、精米歩合60%、日本酒度+3.0
- 関連記事
-
- 醸造元直詰の雪中貯蔵の大吟醸
- 奥武蔵の酒
- 児玉醸造「神月」
Comment
コメントの投稿
Trackback
http://cloudcity-tokyo.me/tb.php/39-2927f396