大木代吉本店_純米酒自然郷

ラベルを見ただけでは、一瞬なんて名前の酒か分からないラベル。福島県白河市の酒だ。
阿武隈川源流、那須連山の山間で育てられた契約栽培の米が原料だそうだ。仕込水もどちらかの系統の復流水だろう。
最近多い、長期低温醸造の酒は口当たりが軽く端麗なものが多い。これもそんな酒のひとつだ。
封を開けた最初の一杯は、純米酒にしてはあくまで軽く香りが良い。ただ、吟醸酒に多い「フルーティ」な香りというよりも、どちらかと云うと「花の香り」を想像させる。微妙な違いだが、果物の香りでなく花の香りなのだ。
軽い口当たりは決して水っぽいのではなく、舌やノドに液体が通過した事を水以上に感じさせないほど軽いのだ。この得体の知れない軽さは、俗に云う「旨い酒」に多いパターン。ただ水っぽいのなら飲むのが嫌になる。成分表示や他の表示を見るだけでは、他の酒蔵の酒と何ら変わる事はない。結局、日本酒は仕込み方と麹の性格ひとつで味が変わるのか。
開けたては非常に好みの酒だったが、一晩明けて性格が激変!!
季節もそろそろ冬の気配。室温も15℃を超える事も無くなったので、出しっぱなしにしておいたら開封した事と相まって酸化したのか雑味が出てしまった。不味い酒の大特徴がこの雑味。
いままで何十種類と銘柄を変えて飲んで来たが、一番でここまで変わってしまった酒は他にない。添加物を一切使用しないと謳うこの酒の特徴なのか? それでは他の酒は高?い大吟醸酒も添加物入り?
理由は分からぬが、結果開封したら東京の場合季節に関わらず冷蔵庫へ? それともいっぺんに飲んでしまえ? 飲んでしまって良いのですかぁ?(^_^;
ともかく、(名)大木代吉本店という蔵元の名前はお初だし、飲んだこの酒「自然郷」も今までにない風味。あと何本か購入し、いろいろな条件で試してみたいと思った。
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