らーめん せたが屋 羽田空港店
羽田空港は年に数度利用するが、国内線オンリーなため国際線ターミナルは利用の機会がなかなか無い。
開設以来「行きたい行きたい」と思いつつ、今回ようやく「せたが屋でラーメンを食う」を理由に寄ってみた。
搭乗前にちょっとの余裕を作っただけなので、国内線ターミナルへすぐ移動となり本当ラーメンを食べるためだけの立ち寄り。
それだけ有名店の「せたが屋」のラーメンは興味深い。

「江戸小路」というエリア内への出店だけに店構えの作り込みは結構凝っていて、それなりに「江戸感」を演出している。
でもまぁそれは、外観だけのことで店内に入ると・・まぁ普通のラーメン屋って感じでしか無い。
外観が凝っているだけに、内装もあと一歩頑張って欲しかった。
入り口のすぐ右側にある券売機で食券を購入。
ひとりきりだったが、カウンターにはまだ空きがあるのに奥の2人掛けのテーブルに案内された。
機内持ち込みのリュックを背負っていたための配慮か?
大きな荷物はラーメン店では結構置き場に困るもの。
配慮だとしたら大変ありがたい。
なんにしても初めてのせたが屋。
その名を冠した「せたが屋らーめん」は待つというほどの時間はかからずテーブルへ。
見た目はよく見かける感じの盛りつけで特別感は全く無い。
半分に切られ味玉ひとつにチャーシューが4枚、海苔とアオザらしきものに加え雰囲気にあまり合わ無いナルト巻き!
写真じゃ見え無いけれど拍子切りの極太メンマが数本と、みじん切りされたネギが少々、薬味レベルですな。
スターダードなトッピングと言える。

スープは、ちょい濁った醤油ベースでレンゲひとすくい目は「ガツン!」と魚粉らしき風味が来る。
これは節でとった出汁の風味では無いと思う。
後入れの魚粉としか理解でき無い。
この風味が大波となって押し寄せた後はいたって穏やか。
がしがし旨味が怒涛のように押し寄せるタイプではなく、スープ本体は穏やかに後を引かせる味わい。
最初の押しの強さが後々続けば途中で飽きも来そうなものだから、うまくバランスをとっているように思う。
せたが屋の店主・前島司氏は、最近自分の店のラーメンとは別個のラーメンの批評というか?
まぁ某番組の企画のアドバイザーとしてテレビに露出している。
で、その番組内での発言そのものが、支店とはいえ自身のラーメンで体現されているかといえば「否」と評価する。
旨いことは旨い、でもまた来たい!と思わせるほどの力を、羽田空港店のラーメンには感じなかった。
ひとすくい目のガツンより、後々じわじわ旨味が上がってくる、そんな感じの方が自分的には後を引く。
どちらにしても、国際線利用でないと毎回は難しいし国内線の方には別の有名店の支店がある。
そもそも、それなりの豪華さはあるが、これ一杯が1000円超えは場所の特別性を考慮してもちょっと高い。
名を冠するラーメンは、普通の路面店と同等の900円以内に収まる価格にしてほしい。
わずか100円ちょっと、されど100円ちょっと。
ラーメン一杯の150円ほどの違いは大違い・・・!
次回はこちらへ出張せずに、国内線の有名店かなぁ〜、感想としてはこんな感じ。
開設以来「行きたい行きたい」と思いつつ、今回ようやく「せたが屋でラーメンを食う」を理由に寄ってみた。
搭乗前にちょっとの余裕を作っただけなので、国内線ターミナルへすぐ移動となり本当ラーメンを食べるためだけの立ち寄り。
それだけ有名店の「せたが屋」のラーメンは興味深い。

「江戸小路」というエリア内への出店だけに店構えの作り込みは結構凝っていて、それなりに「江戸感」を演出している。
でもまぁそれは、外観だけのことで店内に入ると・・まぁ普通のラーメン屋って感じでしか無い。
外観が凝っているだけに、内装もあと一歩頑張って欲しかった。
入り口のすぐ右側にある券売機で食券を購入。
ひとりきりだったが、カウンターにはまだ空きがあるのに奥の2人掛けのテーブルに案内された。
機内持ち込みのリュックを背負っていたための配慮か?
大きな荷物はラーメン店では結構置き場に困るもの。
配慮だとしたら大変ありがたい。
なんにしても初めてのせたが屋。
その名を冠した「せたが屋らーめん」は待つというほどの時間はかからずテーブルへ。
見た目はよく見かける感じの盛りつけで特別感は全く無い。
半分に切られ味玉ひとつにチャーシューが4枚、海苔とアオザらしきものに加え雰囲気にあまり合わ無いナルト巻き!
写真じゃ見え無いけれど拍子切りの極太メンマが数本と、みじん切りされたネギが少々、薬味レベルですな。
スターダードなトッピングと言える。

スープは、ちょい濁った醤油ベースでレンゲひとすくい目は「ガツン!」と魚粉らしき風味が来る。
これは節でとった出汁の風味では無いと思う。
後入れの魚粉としか理解でき無い。
この風味が大波となって押し寄せた後はいたって穏やか。
がしがし旨味が怒涛のように押し寄せるタイプではなく、スープ本体は穏やかに後を引かせる味わい。
最初の押しの強さが後々続けば途中で飽きも来そうなものだから、うまくバランスをとっているように思う。
せたが屋の店主・前島司氏は、最近自分の店のラーメンとは別個のラーメンの批評というか?
まぁ某番組の企画のアドバイザーとしてテレビに露出している。
で、その番組内での発言そのものが、支店とはいえ自身のラーメンで体現されているかといえば「否」と評価する。
旨いことは旨い、でもまた来たい!と思わせるほどの力を、羽田空港店のラーメンには感じなかった。
ひとすくい目のガツンより、後々じわじわ旨味が上がってくる、そんな感じの方が自分的には後を引く。
どちらにしても、国際線利用でないと毎回は難しいし国内線の方には別の有名店の支店がある。
そもそも、それなりの豪華さはあるが、これ一杯が1000円超えは場所の特別性を考慮してもちょっと高い。
名を冠するラーメンは、普通の路面店と同等の900円以内に収まる価格にしてほしい。
わずか100円ちょっと、されど100円ちょっと。
ラーメン一杯の150円ほどの違いは大違い・・・!
次回はこちらへ出張せずに、国内線の有名店かなぁ〜、感想としてはこんな感じ。
麺屋開高 in 新千歳空港
「麺屋開高」の新千歳空港店に、妻の実家への帰省の行きがてら寄ってみた。
乗る時の羽田・降りる時の新千歳、今まで空港はほぼ素通りしてたが、近年フードコートの充実で名のあるラーメン店が出店している。
この日、登場前に羽田で「せたが屋」で食べ、新千歳で降りたら「開高」で食べることをこの日のテーマとしての一人旅。
空港3階にラーメン横丁の風情のコーナーがあって、道内各地の有名店がオープンテラスのような店舗形態で軒を並べている。
隣で食べてるお客は、函館の「あじさい」や札幌の「白樺山荘」、旭川の「梅光軒」などなど、ラーメンファンご承知の名店ばかり。
その中に、帯広(池田)ラーメンと言う聞きなれないご当地ラーメン「開高」がある。
到着が夕飯時間に近いこともあって、こちらで食べることが成立した。
朝飯を軽く食べ、羽田に着いたら「せたが屋」で食べ、夕方はこちらで・・・
カロリーコントロールは上手くいったか?
帯広と聞くと、グルメな人は「豚丼」を思い起こすかもしれない。
酪農が盛んな北海道にあって、十勝地方は養豚が盛んなのかな?
何十回と北海道に行っても札幌周辺しか知らないもんで、その辺りの事情にはちょっと暗い。
まぁ、お花畑牧場が「ホエー豚」を盛んに売り出してたから、そんなに間違いではないだろう。
養豚が盛んならば出汁は「とんこつ」だろうと勝手に括って、今回注文した「ネギらーめん」の白味噌。
味は今回注文した「白味噌」のほか、「赤味噌」と「醤油」がある。
ネギらーめん・白味噌
白味噌は、ちょっと昔の「札幌味噌」に非常に近いイメージがある。
確かではないが、札幌の名店「すみれ」の味噌ラーメンに味のイメージが近いか。
ただし、食べたばかりなのでより明解なイメージで言うと「ビシソワーズか、そのまんまポタージュ」かと言うスープの舌触り。
粘着性はないがドロザラッとした食感。
それが白味噌味だと理解してもらえれば分かりやすい。
上記、とんこつベース的な話も入れたが「ザ・とんこつ」と言う直球イメージはない。
お店によれば「げんこつ、もみじ、ホタテ、アジなど」もスープのベースになってるらしいが、片鱗は見えてこない。
帯広らーめんの味噌は、札幌味噌にも近いイメージなのだが、麺はかんすい麺であり「たまご麺」ではないからやはり「札幌味噌」ではない。
九条ネギのような青い部分の多いネギは、辛味がなくネギの甘みがよくてネギラーメンに最適。
細切りチャーシューとゴマ油かマー油で和えてあったりすると、もっと大好きだったりして。
ウィークポイントとしては、メンマがダサいことか・・・。
そこらの中華屋のメンマと大した違いがない。
いかにも「ラーメンにはメンマ」的な発想で、「トッピングはしてある」ようなメンマは美味いとは言えない。
北海道では「ご当地ラーメン」の代表格として「札幌味噌ラーメン」が古くから有名。
道内各地に住まいしてる人からすれば異論があるかもしれないが、とりあえずそれらの声は無視して北海道代表は札幌味噌ラーメンとしておきたい。
札幌味噌は、スープベースが何であっても問答無用で「味噌ラーメン」と言わせるほど味噌の風味を前面に出している。
その辺が以南の味噌らーめんとの違いであり、「とんこつ味噌」だとか何だとか、出し云々を言わせない強さがある。
「開高」のネギらーめん(白味噌)は、札幌味噌らーめんにある「問答無用」な力強さがない。
使用されている各種出汁の素材も、あまり生きているとは言い難いし味噌の価値も生かされてない。
結局のところ「帯広ラーメン」って何よ?その特徴は?
生かされてないなぁ〜
個人的には「良い悪い」のチャートが結構乱高下している一杯だった。
海外(シンガポール)に出店している場合ではなく、もちょっとラーメン一杯の完成度を上げて欲しいなぁ。
空港内という、立地の難しさ・・店賃も破格に高い?
それなりの自信と覚悟がないと、なかなか出店できない場所のようにも思うけど・・。
本店のらーめんはどうか分からないけど、さらなる研究に邁進して欲しい。
乗る時の羽田・降りる時の新千歳、今まで空港はほぼ素通りしてたが、近年フードコートの充実で名のあるラーメン店が出店している。
この日、登場前に羽田で「せたが屋」で食べ、新千歳で降りたら「開高」で食べることをこの日のテーマとしての一人旅。
空港3階にラーメン横丁の風情のコーナーがあって、道内各地の有名店がオープンテラスのような店舗形態で軒を並べている。
隣で食べてるお客は、函館の「あじさい」や札幌の「白樺山荘」、旭川の「梅光軒」などなど、ラーメンファンご承知の名店ばかり。
その中に、帯広(池田)ラーメンと言う聞きなれないご当地ラーメン「開高」がある。
到着が夕飯時間に近いこともあって、こちらで食べることが成立した。
朝飯を軽く食べ、羽田に着いたら「せたが屋」で食べ、夕方はこちらで・・・
カロリーコントロールは上手くいったか?
帯広と聞くと、グルメな人は「豚丼」を思い起こすかもしれない。
酪農が盛んな北海道にあって、十勝地方は養豚が盛んなのかな?
何十回と北海道に行っても札幌周辺しか知らないもんで、その辺りの事情にはちょっと暗い。
まぁ、お花畑牧場が「ホエー豚」を盛んに売り出してたから、そんなに間違いではないだろう。
養豚が盛んならば出汁は「とんこつ」だろうと勝手に括って、今回注文した「ネギらーめん」の白味噌。
味は今回注文した「白味噌」のほか、「赤味噌」と「醤油」がある。

白味噌は、ちょっと昔の「札幌味噌」に非常に近いイメージがある。
確かではないが、札幌の名店「すみれ」の味噌ラーメンに味のイメージが近いか。
ただし、食べたばかりなのでより明解なイメージで言うと「ビシソワーズか、そのまんまポタージュ」かと言うスープの舌触り。
粘着性はないがドロザラッとした食感。
それが白味噌味だと理解してもらえれば分かりやすい。
上記、とんこつベース的な話も入れたが「ザ・とんこつ」と言う直球イメージはない。
お店によれば「げんこつ、もみじ、ホタテ、アジなど」もスープのベースになってるらしいが、片鱗は見えてこない。
帯広らーめんの味噌は、札幌味噌にも近いイメージなのだが、麺はかんすい麺であり「たまご麺」ではないからやはり「札幌味噌」ではない。
九条ネギのような青い部分の多いネギは、辛味がなくネギの甘みがよくてネギラーメンに最適。
細切りチャーシューとゴマ油かマー油で和えてあったりすると、もっと大好きだったりして。
ウィークポイントとしては、メンマがダサいことか・・・。
そこらの中華屋のメンマと大した違いがない。
いかにも「ラーメンにはメンマ」的な発想で、「トッピングはしてある」ようなメンマは美味いとは言えない。
北海道では「ご当地ラーメン」の代表格として「札幌味噌ラーメン」が古くから有名。
道内各地に住まいしてる人からすれば異論があるかもしれないが、とりあえずそれらの声は無視して北海道代表は札幌味噌ラーメンとしておきたい。
札幌味噌は、スープベースが何であっても問答無用で「味噌ラーメン」と言わせるほど味噌の風味を前面に出している。
その辺が以南の味噌らーめんとの違いであり、「とんこつ味噌」だとか何だとか、出し云々を言わせない強さがある。
「開高」のネギらーめん(白味噌)は、札幌味噌らーめんにある「問答無用」な力強さがない。
使用されている各種出汁の素材も、あまり生きているとは言い難いし味噌の価値も生かされてない。
結局のところ「帯広ラーメン」って何よ?その特徴は?
生かされてないなぁ〜
個人的には「良い悪い」のチャートが結構乱高下している一杯だった。
海外(シンガポール)に出店している場合ではなく、もちょっとラーメン一杯の完成度を上げて欲しいなぁ。
空港内という、立地の難しさ・・店賃も破格に高い?
それなりの自信と覚悟がないと、なかなか出店できない場所のようにも思うけど・・。
本店のらーめんはどうか分からないけど、さらなる研究に邁進して欲しい。
麺屋潤焚 in Sapporo

この店に来る人の多くは、多分把握してるだろう。
俳優・大泉洋の昔からの友人が経営しているこのラーメン店。
「おにぎりあたためますか」だったかな?札幌発の大泉出演のTV番組でも紹介されていた。
お店の場所は、イメージからするとラーメン店の多い大通り・すすきのからはちょっと外れてる感じ。
札幌地元の人は「電車通り」と呼んでるのかな?
中島公園のすぐ西、市電の通る通り沿いにある。
札幌市電は長く経済上の問題で、過去環状化されていた区間が一部分断されていた。
それが昨年末復活し、昔通りの環状線となった。
ホテルの多い大通りのすぐ南から、繁華街のすすきのを通るルートが開業している。
だから、道外からの観光客はこの札幌市電を利用してお店まで行くのが便利だと思う。
函館と同じように、札幌観光では路面電車を移動手段に考えることは必須かな。
一目でわかる大看板なので、ぼんやりしてなければ近くに行けば店はすぐ発見できる。
結構広々とした店内に入ってすぐ、左の壁には有名人の色紙がたくさん貼ってある。
もちろん、大泉やその仲間たちのものも外していない。
中央に普通の4人がけテーブル席がいくつか、右側の壁沿いにファミレス等で良く見かけるコンパートメントタイプのテーブルが。
大荷物を持ってなければ、こちらには最大6人は座れるかな?
カウンター席のない店なのでひとり客は入りにくいかも。

TV番組で観た当時は、味噌がなく「開発途中」とか言ってたような?
その味噌は同行の義母と嫁さんに任せ、醤油・塩の方から「醤油・オリジナル」を注文してみた。
札幌ラーメン特有の中太縮れたまご麺に、麺がギリギリ隠れる程度のスープ・・・
ポタージュのようなとろりとしたスープ。
別の店の同様なスープは、結構素材のツブツブ感のあるザラついたものが多いが、こちらのはキレイに裏漉しされたような滑らかさがある。
レンゲをひと掬い、独特な風味が舌から鼻腔に広がる。
「たまり醤油」は別メニューにあり、オリジナルのは「潤炊特性」とあるがやはり特別に調整された醤油に思える。
一般的な醤油にはないし、他のラーメン店のものでもあまり感じたことがない。
非常にクリーミーなのだが、何としてもその量が少ない。
トッピングされた「岩海苔」を柔らかく戻すにも水分が足りない。
岩海苔トッピングの相性はあまり良くないなぁ
個人的には、もう少しサラサラで量が多いと食べやすいなと思う。
舌にまとわりつく"とろり感"は、その他の素材・トッピングの味を感じさせなくするデメリットがあるようにも感じた。
こうなると、それぞれ数種ずつある塩も味噌も試さないと、この店の本質はわからないようにも思えてくる。

カレーのメニューもある。
「玉ねぎをきつね色になるまで」と言う話し通りに炒めてある?と思われるカレー。
複数人で行った場合にシェアして食べるとちょうど良い。
マスターは、TV番組で馴染みの大泉洋相手にはかなりおチャラけた姿を見せていた。
が、今回は非常に紳士的なお店のマスター然。
そりゃそうだよなぁ、ガキじゃないんだから。
TVで知っている人間からすると、もう少し砕けていても良いようにも思った。
らーめん サッポロ赤星

「赤星」のある、狸小路の西のはずれ七丁目の更に端っこは、六丁目までと比較すると場末感満載!
見上げたアーケードの屋根やら全体の雰囲気も、ここ七丁目はちょっと違う。
六丁目までは観光客向けな見た目だが、七丁目はいきなり地元感が漂う。
それでも近年、サフォークラムの士別バーベキューや美味いエールが飲めるからはな等々良い店が出来てるが・・・
ここ赤星は、醤油・塩に関しては一杯500円!
が、味噌がいきなり250円上がるのは何故?少々納得し難い部分がある。
ともかく、安い・旨いの評価が高い店なので、いつかきっと行きたいと思いつつアーケード内という立地上駐車場がない。
車で移動中にいきなり赤星に行くには、駐車場問題がネックとなるので下調べして下さいね。
自分の場合、「今回は赤星に行くぞぉ~」と気合が入ってたので、事前にコインパーキングを調べて行ってきた。
カウンターのみの鰻の寝床店舗。
冬場、背後の壁に分厚いコートを掛けた客が手前側にいると、奥までたどり着くのにかなり難儀に思う。
注文したのは、高いと呻いた味噌ラーメン・・の、それもチャーシュー麺。
250+250円の500円増し・・・!
単純に倍増ですかね。
味噌チャーシュー麺に限っては、安いどころかちょっと高い。

博多ラーメンほど煮出していない、豚骨ベースと思われる半濁のスープ。
これが非常に良い具合にスルスルと食べさせてくれるし、トッピングの感想岩海苔も戻りやすく食べやすい。
近年流行している「ドロドロ」なスープは、どうもラーメンらしく食べられないな。
この店の売りは、独自の「さばにんにく」の粉末。
後載せの調味料として、カウンターにも置いてあるし土産としても売っている。
このスパイスが、元のスープにも使用され風味を増加させていると思われる。

濃いドロのこってり系が多い昨今、「中華そば」でもないのにこのさっぱりあっさりは珍しい。
これだけあっさりで醤油・塩が500円ならば、それこそ毎日通えるラーメンとしての矜持は充分。
普通の町のラーメン屋でも、近年あまり聞かないワンコインラーメン。
インフレに負けるなっ!続けられるだけ続けていってほしい。
札幌豚骨ラーメン常 on 羊ヶ丘展望台

道外の観光客はもちろん、道内の人も子供の頃に一度は訪れるらしい羊ヶ丘展望台の入り口にある。
もちろん自分も学生時代の修学旅行で訪れ、この店の入る建物の2階で昼食をとった記憶がある。
通りすがりじゃ一生気づかねぇな、と思いつつ、ちゃんとリサーチ済みで食べに行った。
登別温泉でランチバイキング、風呂につかった後に道央道を約90分。
札幌市内に戻った頃はそろそろ次のご飯時間。
豊平の美園にある「味の清ちゃん」でラーメンを、と行ってみたらスープ切れか早仕舞い。
方向的にとって返し、抑えとして考えていたこちらにお邪魔した。

カウンターとテーブル半々のこの店、札幌じゃあ珍しい家族経営か?
フロアはお母さんが、この日は厨房に息子らしき男の影。
メニュー名もちょっと変わった雰囲気で、注文して食べてみないとメニュー名の意味合いがいまいち分からないかも。
まぁともかく、道外者の自分としては札幌では味噌が基本なので特製味噌ラーメン+チャーシューを注文。
この店は「無料トッピング」も特徴としている。
トッピングとはいうが、実際のところのはスパイス的な意味合いと考えたほうが良い。
いくつもある中で、自分は「マー油」をチョイス。
これが食べてみてから、味噌チャーシューと相性抜群なので大正解だった。

味噌ラーメンは、何十年も前からの札幌味噌の基本通りの作り方。
中太縮れたまご麺に、中華鍋でひき肉・玉ねぎ・もやしを炒めてからスープを合わせてある。
昔を知ってると、炒め野菜の風味がのったこのスープがたまらなく懐かしく、そして美味い!
これこそ近年少なくなった、王道の「札幌味噌ラーメン」だと思う。
チャーシューはしっかり食べ応えのある肉質だが。
チャーシュー麺で注文すると、ラーメン全般にトッピングされるものとは別のチャーシューがトッピングされる。
肉の部位が違うのだろう、カットの仕方に違いがある。
ちょっと変わってるのがメンマ。
サイコロ状に細かくカットしてあるが、これは札幌に限らず初見。
もう軽く50軒以上札幌でラーメンを食べてきたが、サイコロ・メンマは初めて。
ただし、その意味するところは食べ終わっても理解でき無かったが・・・
味噌でも種類があり、連れが食べた「合わせ味噌」はまったく風味が違う。
ベースによって味付けの変わるスープがこの店の特徴か?
札幌のいつもの滞在先からは、そう遠い場所ではないのて今後も2度3度と食べに行きたい店だった。