スターウォーズ フォースの覚醒

観に行ってきました。
昨年末、12月18日公開のSTAR WARS 第7作「エピソード7・フォースの覚醒」。
話題作の多いハリウッド映画・・・のみならず、劇場映画で最大の話題作。
しばらくは混み合って大変だろうと様子見を決め込んでいた。
公開から約3週間、いい加減混雑はないだろうといつも行くTジョイ大泉へ。
2D字幕か3D吹き替えか?を迷ったけれど、知り合いから「ストーリーよりアトラクションとして楽しい」という言葉を信頼し、シーンによってはジェットコースター気分を味わえそうな3Dをチョイス。
と言っても、前日にネット予約ですけどね。
第1作エピソード4の日本公開は1978年の6月、37年半前のことだ。
当時は公開前から騒ぎになることはなかったが、それでもじわじわと話題を集め友人の中には30回観に行ったなんて強者も。
自分にとってスターウォーズは、そこまでのめり込む作品でなかったことは確か。
今もそうだけど、どちかって言えばスタートレックな人なのだ。
なぜスターウォーズにのめり込まなかったかといえば、ライトセーバーを使った剣戟が「下手くそなチャンバラ」でしかなかった故のこと。
チャンバラというだけで、普通「下手くそ」を連想するものだ。
「下手くそ」と「チャンバラ」がくっ付いちゃあマニアになるはずがない。
見せ場がダメだったことだからね、
"ライト"セーバーなのに、光の刀身を打ち付け合うチャンバラ劇は本作でも何も変わることはない。
ダメなんだよなぁ〜、ライトセーバーを両手持ちして右肩に掲げ持つ構え。まるで野球のバッティングでもするようだ(泣
あんな構えじゃ、ヴェイダーだろうがレンだろうが、間違いなく一撃で高校の剣道部に叩き切られるだろう。
まぁ、そんなことは細かい突っ込みとして放っておくとして、さて内容はいかに?
エピソード4〜6に流れる親子の物語と、誰もが持ち得る正義と暗黒の相克を描いている。
だが、アナキンとルークの親子の問題とソロとベン(カイロ・レン)の親子の問題は相似形ではない。
今回初めて登場したソロ親子にどんな問題があったのか?
なぜハン・ソロの息子ベンは暗黒面に傾向したのか?
両親(ソロとレイア)の離婚?によるトラウマか?
母親は健在だし、伯父のルークに修行を受けていればどうして暗黒面に傾く?
本作では何も語られていない。
ネット世界では、本作のヒロイン"レイ"はルーク・スカイウォーカーの娘ではないか、という憶測も飛んでいる。
そうだとすると、彼女はなぜ惑星ジャクーに置き去りにされたのか?
ベン(カイロ・レン)の修行が失敗に終わり、ルークはレイを捨て世捨て人となった?
なんかこれもしっくりこない。
可能性はいろいろあるが、考えやすいところではベン(カイロ・レン)の妹ということ。
ルークとレイアの関係ですな。
オマージュ的な考えならば結構しっくりする話。
ただこの場合も、レイの両親がソロとレイアとなると「なぜ惑星ジャクーに置き去りは?」となる。
スターウォーズの各話には、こうした矛盾というか解釈の難しい未完成なプロットが多い。
結局、エピソード8&9をもって強引につなげていく形となるのか・・・。
人それぞれ考え方の違いがあるが、
エピソード3におけるアナキンのキレ方にもちょいと疑問が湧いたりして。
母を助けられなかったトラウマに加え、パドメの死を予知したことで狂気を帯びパルバティーンの甘言によってダークサイドに堕ちる・・・分からなくもないのだが、説得力に不足を感じる展開だ。
師匠と嫁さんを天秤にかけた上で、ジェダイを皆殺しにし師匠にも襲いかかる・・これがダークサイドの力・・・?
まともな感情の持ち主ならば、嫁さんのためとはいえ師匠に襲いかかるつ〜のはやはり異常なだけであって、タークサイドうんちゃらと持ちだす必要がないように思う。
本当、人それぞれ考え方に違いがあるのであるが・・・。
ストーリー展開としては、ほぼ興味ある人の想像通りの展開で進んだと思う。
ただまぁ、ルーク・スカイウォーカーの登場があのタイミングとは・・・!!
これはちょっと想像できなかったくらいのタイミング。
画像的には、年々進歩するCGによるSFXは推して知るべしで、ある意味語るほどのことではない。
トータルでの点数をつければ60点くらい。
3部作の第1作としては、安定的標準点で感じた。
第2作・第3作次第で変わる点数だと考える。
屋守 純米中取り

「屋守」は数少ない東京の地酒だ。
蔵元は豊島屋酒造、ここの「金婚」は多摩地区では結構知られた銘柄だ。
よく調べてはないが、金婚は昔から屋守は比較的最近の酒なのか?
正月用に仕入れた酒だが、う〜むっと唸りが出る。
豊島屋酒造があるのは都下東村山市久米川町。
南北朝時代の御家人であり、後醍醐天皇・足利尊氏らとともにその時代の有力武将として有名な新田義貞。
その新田軍と鎌倉幕府側との戦い「分倍河原の戦い」での、新田側の戦死者を顕彰した碑が保存される徳蔵寺とはご近所のこの地は狭いのに交通量の多い府中街道沿い。
創業400年、神田の方から昭和初期に現在の地へ蔵を移したというが、当時はさぞ辺鄙な土地だったろう。
だが今は、と云うよりも戦後から高度成長期には武蔵野の雑木林は切り開かれ・・う〜む、蔵を構えるに向かない土地へと変貌したと言って良いと思う。
仕込み水には富士山系の伏流水というが、そんなものがこの地の地下に流れ伝わるわけがない。
良くて奥多摩系、案外狭山丘陵系だったりして・・・まぁ、多摩湖の水とは言いませんがね。
ただ、多摩湖(村山貯水池)の完成1927年というから、豊島屋がこの地に来た頃と一緒。
あくまでも、雨量や距離と地質によって伏流水の伝わり方は変わるものの、豊島屋が来てしばらくもすれば井戸から汲み上げる水は狭山系となってもおかしくない。
地面の下の話だから確かめようがありません。
妙なウンチクが続いたが、以前「金婚」を取り上げ、そのあまり芳しくない飲み口に「水が悪いんじゃね」と悪口を言ったように記憶している。
今回の「屋守純米中取り」にもちょいと悪口を言いたい。
近年の純米らしからぬ吟醸酒っぽい純米酒にあっては、この屋守は結構濃厚でコッテリと飲ませてくれる。
温度帯によっても飲み口が変わり、それはそれで色々とシチュエーションが楽しめるかもしれない。
が、せっかく広島産の八反錦を使用しているにもかかわらず、これといった特徴が出てないのがいかにも残念!
純米酒でも、冷やで飲んでもっさりした感じじゃあまり旨く感じない。
この「もっさり感」はおそらくは雑味の集合体。
嫌味と感じる雑味でないから「不味い」とは感じなのだろうが、米の旨みを殺して味わい深さを消してるように思われる。
だから、その雑味は「水の悪さ」じゃないのかと勘ぐりたくなるのだ。
水から一度考え直し、米本来の美味さを感じる純米酒を作って欲しい。
そんなこ事を考えさせる酒だった。
新座 ぜんや

埼玉県新座市の超人気塩ラーメン専門店「ぜんや」へ行ってきた。
長年の念願というか・・・そこまでは思ってなかったというか・・・。
おそらく、この店は開店当時から知っている。
その頃この店の前の志木街道を週に数度は走っていたはずで、おぼろげながら「こんなところにラーメン屋が」と記憶している。
JR武蔵野線新座駅から徒歩で少々に立地しているのだが、自動車で通りかかるだけだと鉄道駅からそんな近い場所と思えず「こんなところ」という印象になり、あまり期待しないお店の分類に入れてしまっていたわけだ。
で、それからしばらく・・食べログ等でチェックすると、いつの間にか星4つを常時更新する人気店になっていて・・・気がついたら後の祭り、行列したくない人間としては足が遠のく。
しかしまぁ、それだけ評判なのに、自転車でひとっ走りなのに食べに行かないのも癪なもの。
スープ切れで3時には暖簾を下ろすという情報に従い、2時過ぎ到着で行ってきた。
ウィークデーの2時過ぎでダメなようなら、きっと縁のない店に違いない。
ただし、塩ラーメンに関しては、数年前に本場北海道函館で感動的な塩ラーメンに出会っている。
自分の舌のハードルは、普段醤油や豚骨しか食べない人よりもはるかに高い。
最近では、ぜんやプロデュースのカップ麺も発売で、CMを何度も観ている。
「ぜんや」のラーメンの実力はいかに・・!
志木街道の拡張工事の用地買収か?数年前に、以前の野火止小学校脇から100メーター少々離れた場所に移転している。
新築店舗のようで、外も内も綺麗で気持ちよい。

この日も、2時半ちょっと前に閉店だった。
2時15分頃に到着、8人掛けのカウンターのうち5つに先客が。
券売機で食券購入中のお客がひとりいたので、自分は7人目と思いすぐに着席できると思ったら待たされた。
ほどなくおひとりさんが立ち上がり、代わりに「お待たせしました」と通されたら2人分の席が空いている。
どうやら「野郎」ばかりだと、両肘が当たり8人座るのがきついもよう。
行列ができてたわけではないので、余裕を持たせるために制限した様子だった。
そのお陰でか、ゆったりと窮屈な思いをせずに座ることができた。
写真で見るところの「ぜんやラーメン」では、トッピングが寂しくて物足りないように思った。
食べログの写真を参考に「チャーシューメン」の食券を購入。
その場でフロア係の奥さん?に渡すシステムだ。
着席後2〜3分、先客2人の分と一緒に出来上がり。
タイミングにもよるが、着席してしまえば出来上がりまでは結構早い。
鶏ガラベースに多種の出汁が利いていそうな黄金色スープ。
塩ラーメンにしてはかなり濃い出汁色のスープに中太麺。
わかめ・メンマ・チャーシュー・刻み葱のトッピング。
チャーシューは2種類か?一般的な焦がしの柔らかめと、見た目ハムのような肉質しっかりなやつ。
違う肉の部位を、それぞれ最適な処理で調理してあるように見える。
メンマはカットはよく見る形状だが、スープと同様な出汁味で濃いめにしっかり味付けされている。
この店の特徴は、やはりスープでしょう。
過去いろいろ食べた塩ラーメンのなかでも、ここのが一番ズンっ!と重さを感じるスープだ。
かなり濃厚に出汁が取られてるようで、香味野菜の風味や香辛料も感じないのにひたすら旨味がズンっとくる。
代表選手、函館塩ラーメンのような"塩らしさ"はあまりなく、出汁ラーメンって感じ・・・?
まぁ「ぜんやラーメン」とくくって仕舞えば良いのかな。
濃いけれど決して飽きない、飽きないけれど毎日はきついかな。
ラーメン自体は旨かったけど、感覚的にチャーシューメンのCPは悪く感じる。
一杯のラーメンとして、肝心のチャーシューの枚数も贅沢ではないし麺の分量も多くはない。
ライスや餃子を合わせないとお腹いっぱいにはならないな。
目の前の志木街道は、肉体系仕事の営業車の通行も多いだろうから物足りない人は多いのでは?
新しく綺麗でも、狭すぎる店舗に「良い雰囲気」は感じない。
水のお代わり用のピッチャーも無ければ、紙ナプキン・ティッシュの類も置いてない。
ティッシュは端っこの方に一箱あったか・・?
この店は、ひたすら「美味い塩ラーメンを食べる」ためだけの店か・・・。
と結論。
個人的に星4つの評価はちょっと厳しい。
食べログ評価とは違うが、同じ塩なら函館の「あじさい」や「星龍軒」の方がランクは上だね。
あくまでも個人的にね。
麺処あみや (東船橋)

嫁さんは仕事で不定期ながら千葉の習志野方面へ行く。
以前ヒマな時にくっついて行ったことがあるが、今回は折角だからと普段立ち入らない千葉へラーメン遠征となった。
船橋から津田沼にかけて、何店かの候補を上げておいて電車の中で最終候補を選ぶ気まま旅。
ブログなんかだと「この地区はグルメ後進地区」なんて書いてる人もいるが、
いつもお世話になっている「食べログ」を見ると、なんその良さげな店が結構あるではないか。
そんな中でも「かんざん」は、なんだかのランキングで全国2位になったことがある、とか。
まぁ、食べログを信ずるならばそこまでの店ではなさそうだが・・・。
人の口も同じ場で話すと、口を合わせて「それほどでもない」ものが「旨かったぁ〜」となる場合がある。
しかしバラバラに話すと、そんなに嘘に近い話はでてこない。
食べログでも。極端に悪く評価する人(自分勝手に勘違いして店のせいにする的)もいるが、何人読んでいくと大体の平均値もわかってくるものだ。
そうだとしても、「かんざん」には興味があったので入ってみたかったのだが・・・
現地到着がなんと丁度昼過ぎ、あいにくな事にすでに10人ほどの行列が!
回転は早そうだったが、あまり待つのも嫌いなのでごく近所のとこちらにお邪魔した。
「あごだし」で頑張ってる店なので、それなりに結構な期待はあった。

北海道の冬を知る人間としての発想としては、船橋っちゃぁ海が近いからその海風を防ぐため?
そうじゃなくても、冬の寒い日は風を防げるだけありがたいかも。
ちなみに、この前室にもテーブルがあり混んでる時間帯はこちらでも食べることになりそう。
男性二人で通常の営業のようだが、フロアの係りが個別に客を誘導する。
ソロはカウンター、複数人の場合はテーブルへ・・というような感じ。
「あごだし」が季節限定で目玉商品としてるようだったが、あごだしは他でも美味い店を知っているのでベーシックな感じの「とんこつ醤油ラーメン」にしてみる。
他店との違いが分かりやすいからね。
大ぶりのチャーシューが2枚に海苔が3枚、味玉が丸ごと1個は価格以上のトッピングか?
少なめな背脂チャッチャッは脂っ気も甘みも丁度良い加減。
スープそのものは、とんこつとしては軽めなあっさり系。
中太縮れ麺との相性も良く、ズルズル休まずあっという間に完食。
流行って久しい「濃厚」とは対極にある、ゴクゴク飲めるスープだ。
ただし、多少塩が立っていて、最後の方では塩辛さを感じた。
「あごだし」でもこんな感じだと、より塩の強さを感じてしまいそう。

店員さんは態度も声出しも丁寧で好感が持てる。
スーブのバリエーション沢山の店なので、近所ならばいろいろ試せて楽しそう。
今回、昼時なのに行列になるほどではなかったが、もっと人気が出ておかしくない内容に思えた。
次回があれば「あごだし」を試しに遠征かな。
近所のあごだしラーメン屋と比較してみたい。
屯ちん 池袋本店

「屯ちん」の名前は結構以前から聞いてはいたが、池袋ではあまりラーメンを食べない。
「光麺」が2度くらいと、今はもうない「山頭火」が1度かな・・・?
覚えているのはそれくらい。
池袋は圧倒的に酒を飲む街なのだ。
居酒屋ならば数知れず、行きつけも何軒かある。
今回は外出の帰り、微妙に飯の間の時間帯にあって地元に戻って食べるかどうするか?
評判の良いラーメン店も多い池袋、せっかくだから食べていくかと選んだのが「東京豚骨ラーメン」の有名店・・・あまり知らなかったわけだけど・・・屯ちんで食べてみた。
池袋駅東口側、南池袋に当たるか?駅からはちょっとだけ外れとなる。
サンシャイン方向とは違うので、どちらかというと目当てとする施設もなく人の流れも少ない。
バブルの前の時代ともなれば、街外れのラーメン屋が似合いそうな古い街並みだったに違いない。
まぁその頃から自分にとって池袋は「酒を飲む街」だったんだけどね(^.^ /
現在は街路も整備され建物も新しく、昔の雰囲気はない。
雑居ビルの1階に位置する屯ちんだが、ビルごと持ち物だろうか?
屯ちん自体は個人経営ではなく、グループ企業の一部門らしいからそれもあるかなと思う。
経営は安定していそうだから、今後も長く続く店として残りそう。
練馬区の西の外れ、23区と云ってもほぼ多摩地区の生まれ育ちの人間は「東京豚骨」は馴染みがない。
ラーメンと言ったら「鶏ガラ醤油」だろう。これが当たり前ですな。
5年前くらいに入った「東京豚骨ラーメン 龍」で初めて知って「東京豚骨ラーメンって何?」と思ったもんだ。
悪くはないが、ことさら「とんこつ〜」「うま〜い」ってほどではなかったからね、
どは同じ「東京豚骨ラーメン」を掲げる「屯ちん」はいかに?


知らないと「味噌ラーメン」にも見えなくはない茶濁したスープ。
一般的なとんこつスープ・・博多とんこつ等・・よりも濃度が高いスープに濃口醤油が使用された色のようだ。
ここいら辺は「横浜とんこつ」と共通性があるかな。
ただし、横浜より東京の方がマイルドでさっぱりしている。
丁寧に出汁が取られエグみはなし、甘味を感じるスープは最後まで塩が立つことはない。
同じようなチェーン店の荒っぽさはなく、あくまで丁寧に作られたラーメンと感じた。
「幸楽苑」や「来来亭」のラーメンは荒っぽい作りなんだよなぁ〜
「ラーメン花月」もそうか。
トッピングの見た目もバランスが取れて美味しそうに感じるのも良い。
中太縮れ麺も食べ応えがあるが、最近の評判店と比較すると全体的にパンチがなくおとなしい。
昔ながらのラーメンということか?
「熱々」も売りにしているようだから冬は体が温まって良い。
しかし夏はなぁ〜、汗かくぞぉ。
帰宅間際じゃないと食べられないですな。