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@酒とラーメンの日々

≫2013年06月

讃岐うどん

野口製麺所
西武新宿線の東村山駅か、東村山から一駅しか無いの盲腸線の西武園線の西武園駅から徒歩で行ける距離に、東京…と云うよりもこの地にあって珍しい「讃岐うどん」の専門店、「野口製麺所」がある。
しかし、西武線と云うのは創業から既存鉄道の買収による拡張で枝葉のように支線が伸び、沿線に住んでいても甚だ利便性に欠ける。
西武池袋線沿線に住んでいて自転車でも行ける距離なのに、たとえば野口製麺所へ行くためには乗り換えを一回。武蔵野うどんで著名な「きくや」に行くには二回乗り換えなければ行けない。
はっきり言って、サイクリングがてら自転車で行った方がなんぼも早いのだ。
今や昔、堤義明氏が社長だった頃までは、沿線住民の利便を考える会社でなかった事は有名な話し。「近江商人めっ!」と悪口を叩く人も少なくなかった事を覚えている。
それが仇となったのか、今や経営の先行きはくらく、米国ファンドのTOBで則られるか否かの瀬戸際に!米国のファンドは、経営効率の悪い路線の廃止を訴えていると云うから「なにおかいわんや」と云う事だ。
初期の頃から路線整備し、利便性の高い鉄道になっていれば東急や京王・小田急のように人が集まり、経営問題も現状ほどにはならなかったかも…と思える。

まぁ、それはさておき、今回はうどんの話し。
初めて食べには行ったのは、かれこれ6〜7年くらい前の事。
西武園の方へ、短期の仕事でチャリ通していた際、たまたまその最短ルートにあったため試しに入ってみた。
元から讃岐うどんは好きで、新幹線でわざわざ香川まで食べためだけに行ったくらい。
最近でも、ご当地から取り寄せしてるくらいだから讃岐うどんにはちょっとうるさい。

その日は、義弟が「武蔵野うどん食べたい」と云う事で、西武多摩湖線の武蔵大和駅にほど近い「きくや」と東村山駅とのちょうど中間くらいの「小島屋」へ行ったら2軒とも臨時休業!
「お前は、大泉洋かっ?」と罵った後、3軒目としてこの店に到着。
各店とも、並盛りレベルならばハシゴできる量で、散歩コース程度の距離で店が散らばってるので「面食い行脚」にちょうど良い。
看板
始めて行った頃の野口製麺所は、それこそいつ行っても他にお客がいなくて「経営は成り立つのか?」なんて思っていたが、近年は盛況。近所の北山公園に来る年配客で賑わっているよう。

猪肉汁うどん・冷猪肉汁うどん・冷 海老天ぶっかけ海老天ぶっかけ

讃岐は麺が太いから「よろしければ、天ぷらとおでんをどうぞ」と云う、店員の兄ちゃんの言葉にのっておでんをいただく。
ところがこれが、出汁のまったく利いてない。加えてわずかだが酸味がある。
「悪くなってるんじゃねぇ?」とも陰口を訊いたが、数日経っても体調は完調。ただの杞憂。
ただし、出汁の利かないおでんが旨いはずはない。

牛肩ロースぶっかけ
自分の注文は「牛肩ロースぶっかけ」
しばしの待ち時間の末に提供されたうどんは・・・細かねぇかい?讃岐ご当地の例外に漏れず、この店のうどんはもっと太かったような?
口に運んでひと言。「塩っぱい」「出汁が利いてない」
讃岐うどんの「ぶっかけ」は、はっきり言っていりこ出汁で食わすものだ。
それなのに塩っぱいだけで味気ない。
これではまったく「讃岐うどん」の「ぷっかけ」ではない。

おでんといいぶっかけといい、出汁とりを惜しんでいるようにしか感じない。
最初に食べた頃の方が旨かったなぁ〜と云うのが正直な感想。
食べた天ぷらやおでんは自己申告で、勘定がどんぶりなのは以前と変わらない。
しかし味の方だけは、悪い意味で関東のそれに近づいてしまった・・・?

「ちゅ〜ぼ〜ですよ」なら星ひとつ。食べログでも2つくらいかな〜?
悪いけど、次はもう無いなぁ〜そう思わされてしまった。

裏町の名店 中華料理さわべ

清瀬を地元にしてもうかなりの年数になるが、最近になって近所に担々麺の旨い店がある事を知った。
外観
「中華料理」と幟が出ていても、なかなか目立たない。
商店街の通りの角に、看板でも置かしてもらうと良いと思う。


徒歩にして本の数分。商店街の路地裏にあるため、通りすがりでは気付かなかったようだ。
TVでも紹介され、それがきっかけだかは分からないが、開店以来トントン拍子に繁盛店になったkei楽とは違い「中華料理さわべ」はいつもひっそりしている。
近年流行してきた担々麺も、最近ではラーメンと同じように専門店も出来てきたが、そもそもは中華料理のメニューのひとつであるわけで、バリエーションの点からもラーメンと同じようには考えられない。

今回で2度目となるが、前回も今回も先客はおらず食べ終わるまで貸し切り状態。
何を食べても旨いのに、全く以てもったいない話しだ。
前回は、単品で注文したが、そこそそれ中華だと品数が増えると支払いもかさむ。お店にとってはその方が都合が良かろうが、御時世がら今回は財布に優しくディナーセットを注文。
1500円で、ビールorソフトドリンク+前菜の盛り合わせ+担々麺or五目あんかけヤキソバor中華飯をオーダーできる。
前菜の盛り合わせ
本日は「野菜春巻き・水餃子・棒々鶏の盛り合わせ」
グラスビールを1〜2杯飲むにはちょうど良い量だ。


一品一品丁寧に調理され、定食屋にあるような作り置きでなくどれも熱々温かい。
春巻きは、野菜巻きなのジューシーで餡状にねっとりしパリパリの皮との歯触りが良い。
個人的に、水餃子のタレの醤油がきつかったので、もっとあっさりしたものでも良いように思った。
担々麺・並辛
本命の担々麺。辛さが3種類から選べるので、苦手な人は1段階辛さを弱めてもらうと良い。この並辛だと結構首筋当たりに汗をかく。

ゴマの風味が豊かで、トッピングのひき肉もたっぷり。
麺はラーメンのものとは見た目が違い、おそらくは中華用の専用麺。食感が違うように思った。
辛味とスープのコクがマッチして大変旨い。
普段あまり担々麺を食べる機会はないが、ここなら最低月一で来ても良いかな。



青菜炒め青菜炒め 焼豚チャーハン焼豚チャーハン 上海やきそば上海やきそば
前回注文した3品。いずれも美味で外れ無し。
西武池袋線、清瀬駅南口の商店街「ふれあい通り」は長さにして300mちょっと。
寿司屋、居酒屋、洋食屋と飲食店は路地裏を合わせ豊富で、町の中華屋さんみたいな感じのものを合わせると中華料理屋は5軒ほどある。
そのなかでも「さわべ」はぴか一だ。味と云う点において他の店では勝負にならない。
ただし一点、さわべの料理は上品過ぎる?イメージ的に奇麗すぎて、こってりガッツリ系では無いよな…料理は旨さが勝負だから考え過ぎかも知れないが、さわべが繁盛してないように見えるのは、その立地ゆえの認知度の低さと奇麗過ぎゆえの個性薄かも知れない。

中野・青葉 イオンモール東久留米店

青葉イオンモール東久留米店_中華そば
今年の4月23日にオープンしたばかりの・・・と云っても、1ケ月以上経ってしまっているが・・・とにかく行って来た。
東京の西の方、城西などと呼ぶ方向、まぁ一般には武蔵野と云っちゃえば良い辺りには長らくショッピングモール的大規模施設が無かった。
まぁ、車を使えば何年か前に出来た「イオンモールむさし村山」や「ジョイフルホンダ」「イオン入間ショッピングセンター」へは簡単に行く事ができる。が、うちには自家用車が無い。
無くても困りはしないが、あれば楽しみが増えるショッピングモール。オープン初期は混むだろうと「しばらくしたら」と思っていたら、あっという間に1ヶ月!早いものだよ。

特に買い物の目的があったわけでないから、まずは小腹を満たすためにサブウェイでサンドを食べた後、つらつらとウインドーショッピング。窓越しじゃないけどね。
服だ帽子だバッグだ財布だと観て歩き、3階のフードコートで一休み。
1階に、あの池袋大勝軒の山岸一雄さんの「豚骨道場」があるのは下調べしてあったので知っていた。が、中野の名店「青葉」が入ってるとはつゆ知らず。
サブウェイしてからまだ時間が経ってないが、650円中華そばを迷わず注文!

それほどは変わらないと思いつつ、本店では食べていないので東久留米のイオンモール限定でと云う事で感想。
豚骨魚介のハシリと云うのが青葉の特徴。
豚骨だからスープは半濁(東京豚骨に近いか…)で、多少の醤油感。
魚介と云う割には、ほとんど風味を感じない。
しかし、旨味と自然な甘味は最近のラーメンには無い味わい深さ。
今時のはっきりした味のラーメンが、とっても粗野に感じる様な一体感を感じさせるまろやかさ。
細すぎず太すぎず、中縮れ麺と云った感じの麺との相性は抜群。互いに良く絡む。
チャーシューもメンマも自家製の押し出しの強い形状と食味。一杯の中に、長年の熟成が感じられる完成度。
誉め過ぎって事も無く、日常の中にあるラーメン屋さんがこの一杯なら、飽きる事無くいつでも食べられる安心感があると云う事。

得てして、ブードコートと云うとちょっと手抜きな奇麗なだけのラーメンが多いが、おそらく多分ここのラーメンは本店とそうは変わるまい。
日常の昼飯に、本店へ出張してみたいと意欲をわき出さす一杯だった。

吉乃川 吟醸・極上吉乃川

極上吉乃川_吟醸
吉乃川は新潟県長岡の酒。東京でも比較的入手が簡単な酒だ。
しかし今回の「極上吉乃川」は初めて見る銘柄だ。

吟醸酒だが、今時流行の"純米"ではない。醸造アルコールが添加されている。
純米流行の中にあっては、醸造アルコールは邪道に思う人もいるかも知れない。しかし、同じ銘柄でも清酒の場合、毎年の米の作柄が同じとは限らず、かならず同じ味同じ度数の酒が作れるとは限らない。
蔵元が、どう云う基準でアルコールを添加しているかは分からぬが、毎年同じようにリリースするためには度数の調整は大切な事だと思う。

この吟醸・極上吉乃川は「オレンジや木蓮の花の様なさわやかな香りと・・・」と裏書きされるだけあって、他には無い独特な爽やかな香りがする。
しかし飲み口は、サラッとしているがコクのあるしっかりした作り。吟醸酒であっても、このしっかり感が醸造アルコール添加のなせる技だ。
この酒に使用されている酵母の特徴が、オレンジの様な香りを醸す事なのかも知れないが、その代わりアルコールへの分解が劣るのかも知れない。
その為の醸造アルコールだと、当たりもしない推理をしてみた。

陸奥八仙 特別純米

陸奥八仙 特別純米
地元・清瀬で揃う酒はひじょ〜に少ない。
だから、日常と違うエリアへ買出しにでも行かないと普段と違う銘柄は飲めない。
今年の4月末、お隣の市だが東久留米にイオンショッピングモールが出来た。
べつに酒を買いに行く目的でなく、物見遊山で行ってみた。
西東京市・東久留米市・清瀬市、あるいは小平市辺りも合わせてこの地域で一番のショッピングモールがこのイオンだ。

服だバッグだといろいろ観て歩いた最後、帰宅しようと一階の通路を歩いていたら発見したのが酒売り場。
そんなに期待せず入ってみたら、おいてる酒がメジャーじゃない。
メジャーと云うか、一般的な酒店にはあまりおいてない酒が目立つ。
いろいろ食指も伸びるが、購入したのは過去居酒屋でしか飲んだ事の無い「陸奥八仙」。

今回購入したのは「特別純米」で、特に吟醸酒と云う事は無い。
飲み口はと云うと、吟醸感は無いが花の様な軽やかな香りが鼻腔に広がる。
口あたりも軽やか、これがなんで吟醸酒じゃない!他の吟醸酒を名乗る酒は何なんだ!?
なんか、意味も無く怒りたくなったりして・・・

ベタベタした甘味ではないが、非常にスイーティで飲み易い。
後に残るいやな雑味や酸味ははまったく無く、非常にデキが良いと云わざるおえない。
近年ではトップクラスかな?
価格の割にかなりの優等生なので、機会ある弧度に購入したい!
そんな酒だった。

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日本酒とラーメンの食録を、たまに映画やその他諸々の事を自分の好き嫌いではなく客観的に記録して行くつもり。


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