つけめん・らーめん 良人

東久留米には、とんこつ魚介のつけ麺の名店「竹屋」がある。
もっとも、ラーメンが好きな自分は滅多の事でつけ麺は食さない…が。
その竹屋、全て合わせて4店?5店の姉妹店があり、新秋津駅前の「良人」もそのひとつ。
そうと知る前は、駅前の狭い、うさん臭い店くらいの認識しかなく、入る気はなかった。
だが、竹屋の系列と知れば食べるしかない。
狭い店の証明として…食券制をとっているが、券売機が店内にない。
店の玄関前、雨ざらしの場所にある。
まぁ、それも良いとして、全部増らーめん小盛を買う。
普通盛りだと、どうやら量が多すぎて喰いきれない…食べるには食べても帰りが辛い…
行きはヨイヨイ、帰りが辛いじゃ始まらない。
結論から言うと、
メニューには、全店で同じメニューが食べられるとあるが、
良人のラーメンは本家の竹屋の味ではない。
魚介系の香りが強いように思う。
そうは云っても、竹屋の前回もしばらく前だから、近々行って再度確認作業が必要か…?
渓流 どむろくうわずみ

長野県須坂の「遠藤酒造」では、一般的には「どぶむく」を「どむろく」と云うらしい。
まぁ、単純に訛りなのだろうが、今時の感覚では差別化…「他とは違うぞ」感を出すためのようにも思える。
遠藤の酒は、いかにもポン酒らしい酒が多い。それも「昔ながらの」と云う言葉が付く。
吟醸酒流行の昨今、そう云う意味では流行らない酒のようにも思えるが、地元中心に売れているよう。
東京に生まれ育ちの自分も、ここ7〜8年くらい、遠藤の酒を愛飲しているから地元長野だけの話しではないのだろう。
遠藤の酒は、どの銘柄を飲んでも大旨甘い。
元来、まったくの甘党ではない…この世に砂糖が無くなっても、何ら困らず生きていける…自分にとって甘い酒とは?とも考えてしまうところだが、要はうま味なのだ。
いくら甘くない、淡麗でフルーティな香りがすると云われても「旨くなければ」ファンにはならない。
遠藤の酒は甘いけれど、それに負けないくらい旨味がある。
だから好きなのだ。
この「うわずみ」はどぶろくのその名の通り上澄みだけを取り出して瓶詰めした酒。
昨年末「1000本限定」とあったから、嫁さんように正月に一本買ってみた。
限定のはずだったけど、2月になっても置いてあったのでまだ注文してみた。
正月は飲みボケして書くのを忘れたこのブログ。
今回は間違いなく感想を一筆。
フルーティなカクテルのよう…アルコール分の強いフルーツジュース?そんな感じ。
元がどぶろくなので糖度が高い。
しかし、香りと旨味が強く、こてこての日本酒風でもある。
食前酒にも食中酒にも、ツマミが無しの晩酌にも。どんなシチュエーションでもいけそう。
下戸の女性に、楽しむために少しだけ飲ませるに良いかも。
大阪の酒造会社が混ぜ物をして摘発された。
この酒は、そんな混ぜ物は無い…と私見としても断言はしない。
そこまで上等な舌じゃないんでね。
でもまぁ、どこをどう比べても、摘発された大阪のメーカーの酒より上等なのは間違いない。
新秋津 良人

何年前に開店したか?
以前この店の入っていた場所には、喫茶店だかなんだかが入っていたように思うが…
2軒隣くらいの、数年前に閉店したラーメン屋秋津屋は、新聞に取り上げられ評判となり一時期かなり高飛車な嫌な店になった事も評判となった。
創業者から代替わりしたのもその頃か?
なんにしても、たかがラーメン屋されどラーメン屋、客商売に変わりなく、客に高飛車と思われる店員を置いておくようでは高が知れる。潰れて当然か。
評判になった頃に一度食べには行った事はあるが、高飛車とは云わなくとも、あまり良い雰囲気の店ではなかった事を覚えている。
で、良人もそうなのか?と云う話題ではなく、良人は東久留米の名店「竹屋」の姉妹店であると云う事。直営で、本店と同じメニューが食べられると云う。
竹屋も昔は、そこそこの年齢の夫婦が営んでいたと思うが、ある時期から若い店員が厨房に溢れ、雰囲気もガラッと変わった。
それでも、秋津屋のように評判になったからと嫌味な店になったわけではない。
ただ、以前とはラーメンの無いように変化が起きたと云う事だ。
基本的には、魚粉が香る豚骨魚介系のラーメンで、ちょっと味わいが変わったと云う事。
多分その頃、会社化して経営方針を変更させたのだろう。
今では、5軒体勢の立派なチェーン店。
本店の竹屋も、方針変化してから麺量がかなり増量された。値段に跳ね返ったかまでは覚えていないが…
チャーシューもメンマも味玉も、全てのトッピングを試してみないと本店との違いが判らない…なんて厳密な違いは分からぬが、飯代わりのラーメンにトンッピングが少なくては物足りない。
"全部増し"は必定なのだ。
ただし、麺量が多いと云うので小盛りにしたが、これは後悔!少々多いにしても普通盛りにしとけば良かった!
基本的には本店と同じなのだろうが、厳密にはやはり味は違うだろう。違う人間が違う場所で仕込めば、スープは違っていておかしくない。
本店と同じ年頃の大人しげな兄ちゃんが、地味に仕事をしているラーメン屋。
本店竹屋も、こっちの良人も自宅から似た様な距離。安心して食べられる旨いラーメン屋が、方向違いに2店あるのはかなり幸せな事か。
田無の「つけめん・らあめん春馬」も竹屋系列だったはず。
良人の経験からして春馬も旨いに違いない。
田無方面は、あまり立ち回る場所ではないが機会があれば「3軒目」と云う事で食べてみたい。
会津ほまれ 勇気百倍

嫁さんの母方のお祖母さんの妹の息子の娘を、日本では何と云うか?
それは「再従姉妹」と書く。読めば一般的に訊く「はとこ」と云うヤツ。
頭の中で考えただけではこんがらがる。家系の系統樹を書いてみて、それで何とかそうかな?ってとこ。
以前も書いた嫁さんの再従姉妹。
最近じわじわと人気の出て来た、テレビの某フリーアナウンサーが嫁さんの再従姉妹であり、清酒会津ほまれの蔵元の現社長の妹だ。
要は、会津ほまれの蔵元とは縁戚関係と云う事。自分自身は血縁ではないけどね、
で、血縁関係で良いのを分けてもらったと云うわけでなく、正規のルートで通販したのがこの「勇気百倍」だ。
311から未だ復興の段階を抜けない東北を応援するにふさわしい名前だ。
吟醸酒にしては米の風味が強く辛口だ。
吟醸酒流行の昨今では、純米酒的な味わいか?
伏見や灘の銘酒と呼ばれる酒。あれらはちょいと財布と相談しないと、それなり飲める酒は無い。
はっきり言ってしまえば、四合瓶で千円台では飲めた酒が無い。
会津ほまれは、その順列でいけば2番手3番手くらいに位置するそこそこ大きな蔵元だ。
それでも、実際に飲んでみると、真面目に作っている地方の小さな蔵元といっしょで、安いところからちゃんと飲める酒を作っている。伏見や灘の「安酒はやっつけ」的な仕事はしていない。
縁戚先だから云うわけではない。
東北では多くの蔵元が被災した。
東北の一方の勇である浦霞の蔵元もかなりの被害に遭い、当時は全滅に近かったそうな。
これは、浦霞と深い付き合いの新宿歌舞伎町の樽一の弁でもある。
それでも、諦めず勇気を持って毎日生きて一歩一歩でも前に進めばいつかは元に戻れるんだ。と、この酒の名前が訴えかけているようにも思えた酔っぱらい頭だ。